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磁性アタッチメント

磁性アタッチメント義歯 磁石による入れ歯の安定

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 磁性アタッチメントは、磁石の引き合う力によって入れ歯を安定させようという、一般の方にも分かっていただきやすい構造です。
 左の図のように、磁石そのものは、取り外しのできる入れ歯の方に固定し、お口の中の歯根には、キーパーという、磁石によく反応する金属を固定します。

 コーヌス症例3の『mini-info』でも解説させていただいておりますが、同じ条件であれば、コーヌステレスコープの方が性能は良く、しっかりと噛んでいただけると思っております。
 しかし、磁性アタッチメントは、『仮歯にも使えて、十分にその性能を発揮でき、仮歯に使った磁石を、新しい入れ歯にも流用できる』という長所を持っております。
 ですから、残っている歯の数が少なくて、入れ歯の安定がかなり悪く、早期に安定を図らねばならない場合などには、きわめて便利な装置です。
 残っている歯の神経の処理さえしてあれば(そういった場合、たいてい神経の処理はしてあります)、3~4日後には磁性アタッチメントを装着でき、入れ歯を安定させることができます。
 また、コーヌス同様、磁性アタッチメントの歯が悪くなって抜けてしまったとしても、入れ歯の修理は簡単に済みますので、症例によっては、非常に便利で有効な装置だと思っております。

磁性アタッチメントとMRI(核磁気共鳴画像法)について

 MRIは磁力を利用する装置ですので、同じ磁力を利用している磁性アタッチメントの影響を受けます。

 しかし、上図のように、磁石そのもの(磁石構造体)は入れ歯がわについていますので、MRIを撮す場合には、入れ歯をはずして、どこか遠くの場所に置いておいていただければ、何も問題はありません。キーパーは、磁石ではなく、単なる金属ですので、金属冠と同じようなものと考えていただいて結構です。

 もしも、磁性アタッチメント義歯を入れたままでMRIを撮してしまった場合は、その磁力の影響で、画像にピンポン玉ぐらいの大きさの影が現れると言われています。そして、磁性アタッチメントの磁力が完全に消えてしまって、入れ歯が安定しなくなります。磁石を交換すればまた元通りにはなりますが、MRIを撮す時には、入れ歯ははずして、どこか遠くの場所に置いておくようにして下さい。

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