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歯科関係者用Q&A

Q1 : コーヌスに使う金属は?

一般的な12%パラでいいと思います。コーヌスの考案者であるケルバー先生が、金合金を推奨していたことは知っていますが、強い根拠はないようです。渉猟し得た文献の実験データを見ても、金合金と12%パラの間に有意差はないようですし、12%パラなら、われわれ歯科医師や技工士さんが使い慣れていて、精密に作りやすいと思うからです。

むしろ、軟らかい金合金を使えば、それだけ磨耗も早く、2~3年目ぐらいまでは良好だとしても、それ以降は、維持力の減退や外冠のパーフォレーションを起こしやすくなるように思われます。10年、20年と使うとなれば、むしろ、12%パラの方が無難でしょう。

しかも、金合金を使うとなれば、コストは倍以上になるでしょうから、症例数が減ってしまうことは明らかです。できるだけ多くの患者様にコーヌスを使っていただいて、術者側の臨床経験を増やす意味からも、12%パラで充分と思っています

Q2 : 外冠製作は直接法? 間接法?

絶対に直接法だと思います。間接法で書かれている成書もありますが、コーヌスの成否の鍵が精密さである以上、精密さに勝る直接法以外には考えられないと思っています。
間接法で成書を書かれた先生の意図も、分からないではありません。熟読してみると、間接法を選ばれている理由は、コーヌスの致命的な失敗となる、内冠セメンティング時の浮き上がりの危険を避けるためであるようです。
確かに、セメンティング時は、「ここでミスったら、また一から作り直し」と、かなり緊張します。 しかし、『Q3 : 内冠のセメンティング材は?』にも書きましたように、ケミエースⅡを使うようになってからは、ずいぶん気が楽になりました。
セメンティング時に絶対に浮き上がらないようにしての直接法を、おすすめします。

Q3 : 内冠のセメンティング材は?

とにかく、維持力の強いものでなければなりません。
一般的な歯科常識として、スーパーボンドが第一候補と考える方が多いと思いますが、当院では、ケミエースⅡを使っています。
その理由は、スーパーボンドでは、内冠浮き上がりの可能性を排除できないからです。
症例によっては、単顎で10本以上の内冠をセットすることもあり、混和法では、途中で固まってしまいます。当然、筆積みで行うことになりますが、粉末の中に不純物が混じっていない保証はなく、微妙に浮き上がらせてしまう危険性をはらんでいます。また、硬化後のスーパーボンドが、充分に硬いかどうか、多少の疑問を持ってもいます。
ケミエースⅡならば、練和している時に不純物を検知できますし、練和し続けていれば10分間は使用可能と、作業時間が充分に確保されていて、硬化後の維持力も、充分に強いと思うからです。
ちなみに、余剰セメントの拭き取りは、一歯セットするごとに行います。余剰セメントを硬化させてしまってからでは、極めて除去しにくいからです。ケミエースⅡは作業時間が長いから、一歯ごとに綿球で拭き取りながらセットしていっても、充分に間に合いますし(その時に、浮き上がりがないか、チェックもできます)、あらかた拭き取ってあれば、細かな部分の除去は、比較的容易です。
パナビアも同様の特性を持っているようですが、以前に使った時に、充分な維持力がなかったようで、内冠が早期に脱離してきた経験をしましたので、以降、使用しておりません。最近は改良されて、良くなっているかもしれませんが……。

Q4 : 前装材は硬質レジン? ポーセレン?

硬質レジンを使っています。
審美性からいえば、ポーセレンでしょうが、コーヌスの外冠は、常に微妙にたわんでいますので、ポーセレンだと、破損しやすいからです。 また、着脱時に、洗面所等で義歯を落とされる患者様もあり、前装部の破損は比較的多く起こりますので、破損した時の修理に要する日数を考えて、硬質レジンにしています。
硬質レジンなら、即日の修理も可能であるのに対し、メタルボンドは、分解して焼成、再鑞着、再重合と、最低でも3~4日の日数がかかります。修理中の患者様の食事や審美性のことを考えれば、3~4日間も入れ歯なしで辛抱して下さいとは、とても言えないと思っています。数年経って、硬質レジンの色がくすんできた時には、前装をすべてやり変えることも可能ですから。
その他の修理も、当院では、できるだけ迅速に行って、ほぼ全例、24時間以内に患者様にお返しするようにしています。技工士さんに無理を言うこともあるのですが、患者様のために、なんとか頑張ってもらっています。

お問い合わせについて

その他、狂いのないピックアップ印象法、コーヌスならではの確実な咬合採得法、内冠紛失時の対応、ポスト破折時の対応、維持力が弱まった時の対応等、さまざまな作製時のコツやトラブル対応のノウハウも持っています。お問い合わせ下さい。
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