[症例3]最小の基本構成症例
大臼歯2本が欠損し、土台に3本の歯を使いました。コーヌステレスコープ義歯(コーヌスクローネ)の、最小の基本形です。試適時と、完成時。
コーヌスの土台となる歯は、最低でも、3本は必要だと思っています。
症例2の上顎のように、2本しか残っていない場合は、早期の総義歯化を覚悟で、維持ピンという特殊な装置を使ったコーヌス義歯にするか、磁性アタッチメントを使った義歯にするか、残っている歯の位置や状態を見て判断することになります。
一本しか残っていない場合は、まず間違いなく、早期の総義歯化覚悟の磁性アタッチメントになります。
磁性アタッチメントは、仮歯の段階から使えますので、入れ歯が非常に不安定な状態で来院された場合に、早い段階で安定させることのできる、使い勝手のいい装置です。磁性アタッチメントのページもご参照下さい。
総合的には、コーヌステレスコープ(コーヌスクローネ)のほうが性能は上だと思っていますが、残っている歯の本数が少なかったり、非常に不安定な入れ歯を、早期に安定させるためには、磁性アタッチメントは便利な装置です。
どちらにせよ、残っていた歯が抜けたからといって、義歯が使えなくなることはなく、修理をすれば、総義歯として、ずっと使い続けることができます。