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第33回日本顎咬合学会 学術大会・総会

平成27年6月27日(土)、28日(日)に開催されました第33回日本顎咬合学会 学術大会・総会に参加してまいりました。
毎年参加させていただいているこの大会ですが、今回はある先生から依頼されてのポスター発表をさせて頂いたということで、例年とは違った『SPEAKER』としての立場での参加となり、印象深いものがありました。
私がプロである歯科医師の皆様にお伝えしたいことといえばコーヌスの『包括一貫治療システム』としての利用法のことになるのですが、この考えは、ある程度のコーヌスの経験がある先生には非常に理解して頂きやすいのですが、経験のない先生にはすぐには理解して頂きにくいことであるようです。
というのも、『包括一貫治療』や『総合一貫治療』『生涯一貫治療』という概念は、これまでは理想論としてしか捉えられていなかったので、実際に可能な治療法としての実感を持ちにくいといったところが現実であろうと思われます。
しかし、超高齢社会を迎えつつある日本で、そして誰にでも『老化』や『終末期』は確実に訪れてくるものだという現実を考えたとき、単なる予防法や、あるいはできるだけ歯を残すべきといった『若さを維持する』技術だけでは、高齢によって全身状態が悪化してくる患者様を救うことはできません。  肉体が衰えてくる初老期から終末期にかけて、若さを維持することは理想的なことかもしれませんが、『不老不死』は絵空事でしかありません。
生物として確実に衰えを迎える初老期から終末期にかけて、『いかに快適に、いかに無難に、噛む機能を維持しながら終末期を迎えて頂くか』という具体的なノウハウを考えておかないことには、これからますます超高齢化が進んでいく日本において、歯科医学が皆様の期待に応えることはできないと考えております。
残念ながらこれまでの歯科医学は、『若さや現状を維持するための歯科医学』でしかありませんでした。老化等によって、あるいは何らかの理由によってさらに状態が悪くなってきた場合には、『それはその時に考えるしかない』といった、先を見ていない・見られない技術ばかりで成り立っていました。
私はそれではダメだと思っております。今をできるだけ快適に、そして、先々悪くなってきた時にも、できるだけ肉体的・精神的、さらには経済的な負担が少ない方法を考えておくべきで、それは現在のところ、『包括一貫治療システム』としてのコーヌステレスコープしかないのじゃないかと思っております。
幸いにしてある先生から、『今後もこの日本顎咬合学会において、包括一貫治療システムとしてのコーヌスの考えを広めてほしい』というお言葉を頂いておりますし、論文発表や口演等もさせて頂く予定となっております。どこまで充実した内容になるかは分かりませんが、できるだけのことはさせて頂きたいと思っております。

日本顎咬合学会 平成27年用ポスターのpdfは、ここをクリックして下さい

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