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第63回近畿北陸地区歯科医学大会

平成23年11月6日(日)に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開催されました、第63回近畿北陸地区歯科医学大会に参加してまいりました。
大津は秋らしく清々しいお天気で、地区大会にしては人出も多く、華やかな学会となりました。
数ある講演の中から、あらかじめ狙いをつけてあった『根尖性歯周炎から続発したビスフォスフォネート関連下顎骨骨髄炎の2例』と『糖尿病患者の歯周病罹患状態と糖尿病との関係』に関しては、特に興味深く聞かせていただきました。
骨粗鬆症や悪性腫瘍の骨転移等の骨病変に使用されるビスフォスフォネート製剤(BP製剤)は、近年になって、逆に顎骨に壊死や炎症を起こしやすいことが分かってきていますが、まだ充分な予防法や治療法が確立されておらず、我々歯科医師が歯を治療させていただくに際に、充分に注意しなければならないことが明らかとなってきております。
今回の講演では、これまで言われてまいりました抜歯のみならず、根尖病巣に対する根管治療においても、骨髄炎や顎骨壊死が起こり得るとのことで、もしもBP製剤を服用されている患者様に対する根管治療の経過が悪い場合は、早めにそれを疑った対処をしなければならないことが分かりました。  また、糖尿病と歯周病に密接な関連があることは、これまでも歯科医学的には常識となっていましたが、今回の講演で、患者様にそういった認識が浸透していないために、口腔のケアがおろそかになり、病状が悪化している可能性が高いことが明らかになりました。
当院では、糖尿病の患者様には特に、口腔内の状況を良くしておくことが重要だと申し上げていますが、社会全体として、そのことをもっと認識していただかなければならないと感じ、我々歯科界全体の問題なのだろうと思いました。
今回は、地方部会なので1日だけの開催と日数が短く、出会う同級生や友人も少なかったのですが、それでも久しぶりに出会えた同級生や友人も何人かいて、楽しい学会参加となりました。

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