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第39回 産業歯科医研修会

平成23年8月28日(日)に東京九段の日本歯科医師会館で開催されました、第39回産業歯科医研修会に参加してまいりました。
私はこれまで、良き歯科医師であることと同時に、良き家庭人でもあることも重要視してまいりましたが、子供たちがほぼ独立いたしましたので、最近では家庭サービスに多くの時間をついやす必要が少なくなってまいりました。
そこで、これまでお世話になった社会に、何らかの形でもっと恩返しがしたいという思いから、今回の産業歯科医研修会への参加となりました。
産業歯科医というのは、工場等で使用する薬品類によって歯や口の健康が害されることを防ぐための検診やアドバイスを行う役割を担っております。虫歯が口の中に常在している細菌によって作られる酸によって引き起こされることはもはや常識になっておりますが、硫酸であれ塩酸であれ、工場等でよく使用される酸の影響で、歯が虫歯と同じように冒されてしまうことも、かなり昔から知られています。また、酸に限らず、アルカリ性の物質やその他の薬品類が、歯肉等に悪影響を及ぼすことも、しだいに明らかになってきております。
このようなことから、ある一定以上の規模や業種の工場では、産業歯科医よる歯科検診やアドバイスを受けて改善を図ることが法で義務づけられており、日本歯科医師会では厚生労働省からの委託を受けて、産業歯科医の育成を行っているわけです。
私ども森本歯科医院があります大阪市平野区は、日本を代表する中小企業や製造工場群を有する東大阪市や八尾市と同じ地域ですので、平野区にもそういった工場がいくつもございます。  産業歯科医は、単なる歯科医師としての知識のみならず、工業や製造業に関しての幅広い知識が求められ、かなり奥の深い分野であることは間違いなく、さらなる研修が必要であることは申し上げるまでもございません。
しかし、こうした地域で開業させていただいていて、これまでにも地元の中小企業や工場の関係者の方々にも多数ご来院いただいております以上、こうした地元の方々に少しでも恩返しをさせていただくべきだろうと考えております。
今後は、できるだけの多くの研修を重ねて、幅広い知識を持った産業歯科医になれるよう、がんばってまいりたいと思っております。

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