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第30回日本顎咬合学会学術大会

平成24年6月9日(土)~6月10日(日)に東京国際フォーラムで開催されました、第30回日本顎咬合学会学術大会に参加してまいりました。
毎年のように参加している顎咬合学会ですが、今年は第30回という記念大会ですので、会員以外の参加もOKということで、例年よりも参加人数が多いように感じました。
いつものように、抄録集の中から、あらかじめ狙いをつけてあった講演を聞かせていただきました。『これからの時代を見据えた歯科診療哲学とは』や『審美と機能の調和を考える』のセッションも興味深く拝聴させていただきましたが、特に印象に残ったのは、『各種パーシャルデンチャーによる機能回復』のセッションでした。
俵木先生、黒岩先生、亀田先生のそれぞれのご講演が多くの示唆に富んでいたことはもちろんのことでしたが、講演後の、座長の稲葉先生も含めたディスカッションは、予定の30分を大幅に超えて1時間ほどにもなり、それぞれの先生方の考え方がこれほどまでに違うのかと、驚かされました。  オルタードキャスト法という一般的な概念でさえ、4人の先生の捉え方は全く違い、それぞれの先生が苦笑気味にそれぞれの意見を述べられるほどでした。
患者様に対する治療方法がそれぞれに違えば、共通概念と思える手法に対する受け止め方さえも違ってくるものなのか、共通概念の捉え方が違うから治療方法が変わってくるのか。どちらかは分かりませんが、治療レベルが高い場合には、どれが正解という訳ではなく、どれもが正解と考えるべきで、どの考え方がベストということはないのだろうとの認識を新たにしました。
しかし、それぞれに得意とする手法や考え方があるとしても、他の歯科医師のやり方を知って議論を重ねることで、それぞれに切磋琢磨できることは確実で、私も高名な先生の考え方に首をひねることが多少はあったものの、それぞれのご講演で新たな発見や気づきを多く与えていただき、得ることの多い学会参加となりました。

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