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日本顎咬合学会 2011年 第29回学術大会

平成23年6月11日(土)~12日(日)に東京国際フォーラムで開催されました、日本顎咬合学会 2011年 第29回学術大会・総会に参加してまいりました。
原発事故による節電に、あいにくの曇天も重なってか、東京はいつもよりも暗い印象でしたが、顎咬合学会は例年通り、盛大に催されました。
たくさんある発表会場のすべてを見ることはできませんので、いつものように、事前抄録でチェックしておいた講演を中心に聴かせていただきました。
まず印象に残ったのが、稲葉繁先生の『予防補綴に最適なテレスコープシステム』でした。根管治療や歯周病の治療を行いながら、崩壊してしまった咬合を再構築し、長期にわたって快適に食生活を営んでいただきつつ、老化による衰えにも柔軟に対応できる治療法は、やはりコーヌステレスコープシステムしかないだろうという思いを深くいたしました。
また、平井順先生の『エンドの基本をもう一度考察する 臨床で守るべき重要なポイントとは』も、興味深く聴かせていただきました。私のような一般開業医は、すべての分野の技術で合格点を上回っておく必要がありますが、根管治療は、その中でも特に重要で、歯周や補綴との組み合わせのキーポイントとなるべき技術であることを再確認させていただきました。
さらに、小川洋一先生の『審美と咬合を両立するための治療指針』では、顔貌全体を考慮した審美性が重要で、そのためには、患者様のご要望をよくお伺いすることはもちろんのこと、患者様との日常の会話等から得られる口の動きや歯の見え方も充分に考慮しておかなければならないことを、再認識させていただきました。  その他、数多くの発表から、さまざまに役立つ知識やヒントを与えていただくことができました。また来年も同じ時期に同じように開催されるようですので、ぜひとも参加させていただきたいと思っております。
今回もまた、何人かの同級生や知人に出会い、さまざまに言葉を交わしての楽しい時間を過ごすことができました。学会という時間に余裕のある状況ならではの耳寄りな情報や有益な知識を授けて下さった皆様に、感謝申し上げます。

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