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日本顎咬合学会 2010年 第28回学術大会

平成22年6月12日(土)~13日(日)に東京国際フォーラムで開催されました、日本顎咬合学会 2010年 第28回学術大会に参加してまいりました。
この学会には毎年のように参加していますが、今年はいつものような蒸し暑さを感じることもなく、快適な学会参加となりました。
東京の中心地で、毎年同じ時期に同じ場所で開かれる学会とあって、規模の大きい学会の一つですが、今年は特に参加者が多かったような気がしました。 十ほどもあった発表会場のすべてを回ることはできませんので、事前に抄録集でチェックしておいた講演や発表を、できるだけ多く聴かせていただきました。
中でも、すぐにでも役立ちそうに思ったのが、『最高の接着:材料選択、歯の切削法及び使用法』で、さまざまな修復物を長期にお口の中に安定させておくための最新の知識や技術を学ばせていただきました。
また、私が以前から悩まされていた過剰な咬合力の問題に対しては、『オーバーロード:過重による天然歯と修復物のダメージの臨床像』や『力が関与する様々な病体像』といった講演から、多くの示唆を与えていただきました。
過剰咬合力問題は、ストレスの多い現代社会や高齢化、さらには歯科医学の進歩がもたらした、新たな歯科医学の重大なテーマではないかと考えていますが、それだけに複雑で、簡単には解決できない問題だろうという思いを強くいたしました。 精神医学と歯科医学の連携、歯科医学のブレークスルー的な進歩がたぶん必要で、それが充分に達成されていない現時点では、歯科医師としてできることは、マウスピース等の装置による歯の保護が現実的な解決策ではないかとの思いを強くいたしました。
この学会は幅広いテーマを扱っていて、大変役立つ学会だと考えています。また来年も参加したいと思っております。

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