日本歯科審美学会 2009年 第20回学術大会
平成21年9月19日(土)~20日(日)に、東京の品川区立総合区民会館(きゅりあん)で開催されました、日本歯科審美学会 第20回学術大会に参加してまいりました。
『審美歯科における全部床義歯製作のワンポイント』『歯頚部コンポジットレジン修復に役立つサービカルフェンス』『審美修復治療成功の鍵:診査・診断の重要性について』等、非常に参考になる、すぐにでも役に立ちそうな発表が多数ありました。
また、『無歯顎者の顔貌評定に対する全部床義歯の影響-歯科医師による評価-』では、審美性に関する客観的な判断は、実際上は非常に困難であるとの研究で、歯科治療の難しさや奥の深さを、あらためて考えさせられました。
審美性の追求、つまり少しでも美しくしようとすることは、かなりの部分が主観に影響されることでもあり、患者様の思いを、いかにして歯科医療側がくみとっていくのかに、大きく左右されると思います。やはり少しでも時間的に余裕のある診療をさせていただいて、できるだけ患者様とのコミュニケーションを深くとりながら、治療を進めさせていただくしかないのかな、との結論に達しました。
さらに今回の学会で非常に強く印象に残ったことは、先輩のS先生やI先生に、たいへん興味深いお話を聞かせていただいたことでした。 もはや重鎮となられた感のある先生方から、普段はめったに耳にすることができないような深い話を、夜のふけるのも忘れて、じっくりと腰を落ち着けて聞かせていただけたことは、学会場での学術的な勉強以上に役に立ったかも、と感じております。
こういったことも、学会に参加することの大きな副産物だと思っております。さまざまな意味で、非常に有意義な学会参加となりました。S先生とI先生には、この場をお借りして、お礼申し上げます。